<陸上:アジア選手権>◇3日目◇12日◇中国・広東奥林匹克体育中心(広東オリンピックスタジアム)

 男子200メートル準決勝の第2組に出場した高平慎士(25)は、21秒28で1位に。全体の3番目の記録で決勝へ進出した。

 細かい雨が降り続く中のレース。第2組はアクシデントが続いた。フライングで失格者が1人出た後のスタートも、60メートルを過ぎたあたりでフライングがあったことを知らせる号砲が鳴り響きレースは中断。選手たちは80メートルあまりを走ってスタートラインに戻るが、結局は用具の誤作動で失格者なしという判定。さらに用具の調整に時間がかかり、選手たちは雨の中で待たされる。レースが始まったのは開始予定を15分以上もオーバーした時刻だった。

 そんなレースでも高平は、コーナーの頂点手前で加速してトップに立つと、80メートル付近から流し始める余裕の走りを見せた。直線に入ると左右を確認しながら流して1位でゴールを。そのまま1時間後の400メートルリレー予選のアップのため、サブグランドへ向かった。