AP通信などの米メディアによると、東京で開催された1991年世界陸上選手権男子400メートルの優勝者で、後にドーピング違反を告白したアントニオ・ペティグルー氏(42=米国)の遺体が10日、車の後部座席で発見された。詳細については分かっていない。

 ペティグルー氏は2000年シドニー五輪の男子1600メートルリレーでも優勝したが、薬物提供にかかわったコーチの裁判で、自らも現役時代の1997年からヒト成長ホルモン(HGH)など禁止薬物の使用を告白し、金メダルをはく奪された。現在はノースカロライナ大陸上チームのアシスタントコーチを務めていた。