<陸上:関東学生対校選手権>◇初日◇14日◇東京・国立競技場

 男子1部やり投げは英国人の父親を持つディーン元気(19=早大)が、大会新記録となる79メートル10で大会連覇を果たした。5投目までの最高は73メートル84止まりだったが、最終6投目で世界選手権(8月、韓国・大邱)の参加B標準記録(79メートル50)にあと40センチと迫った。1986年に天野雅教(東海大)が記録した77メートル88を上回り、25年ぶりの大会記録更新。ディーンは「優勝したことは素直にうれしい。ただ条件がそろえば、一気に80メートルを大きく超えられる」と話した。

 8日のセイコー・ゴールデングランプリ川崎では78メートル90の自己ベストを打ち立てたばかり。連戦続きで背中に疲れと張りを覚えての中だったが、新進気鋭のディーンには関係なかった。おぼろげだった今夏の世界選手権行きが、目の前にはっきりと広がった。