<びわ湖毎日マラソン>◇4日◇滋賀・大津市皇子山陸上競技場発着(42・195キロ)

 日本人最高の4位に入った山本亮(27=佐川急便)に、周囲もビックリだった。終盤の猛追で堀端宏行(旭化成)や中本健太郎(安川電機)の大邱世界選手権代表組を逆転し、2時間8分44秒でゴール。悪天候の中での好タイムでロンドン五輪代表を確実にし「後半の粘りを出せました。オリンピック、オリンピックと念じながら走っていました」と笑みをこぼした。

 フルマラソンは4度目。これまでの自己ベストは、初マラソンだった09年北海道での2時間12分10秒だった。所属先の中野剛監督(38)は「正直、今回名前を出して一流ランナーの仲間入りして、来年のモスクワ(世界選手権)でと思ってました」と明かした。母佐知子さん(54)も「今朝も『おはよう。頑張るわ』とメールがあったんです。小さいころはぜんそくでアレルギーがあった。今は花粉症なので、今日も大丈夫かなあと思っていました」と話していた。