実業団チームに所属しない異色ランナーでロンドン五輪男子マラソン代表の藤原新選手(30=東京陸協)が、子ども服のミキハウスと所属契約を結ぶことが7日、関係者の話で分かった。「無所属ランナー」を返上し、五輪に向けた支援態勢が整った形だ。

 8日に米国合宿から帰国し、9日に記者会見する。13日の仙台国際ハーフマラソンに出場する。

 4年前の北京五輪で補欠だった藤原選手は2月の東京マラソンで2時間7分48秒をマークし、五輪代表に初選出された。3月末に自身のマネジメント会社「株式会社藤原新」を設立して社長に就任。インターネット動画中継サイト「ニコニコ動画」を通じて、練習費などを募るユニークな試みも始めた。

 ミキハウスは卓球や柔道、アーチェリーなど幅広く五輪競技の選手を支援している。

 藤原選手は2年前にJR東日本を退社し、プロランナーに転向した。その後は健康用品の製造・販売会社と契約を結んだが、昨年に契約解除となり、無所属で定収のないまま競技生活を続けた。