<陸上:第77回東京選手権>◇第1日◇19日◇東京・国立競技場◇男子100メートルなど

 03年世界選手権男子200メートル銅メダリストの末続慎吾(33=ミズノ)が、今季初戦として男子100メートルに出場した。

 予選を10秒87の第8組1着で通過後の準決勝は、10秒90の第3組3着で、決勝進出は逃した。向かい風2・6メートルの不運な条件もあり、タイムで拾われる2枠にギリギリ入れず、この日3本目のレースを逃した。「決勝も走る気、満々だったのに。でもシーズン初戦の入りとしては全然いい」と表情は明るかった。

 6月には34歳になる。個人メダルやアジア記録(男子200メートル)樹立から11年、400メートルリレーで銅メダルを獲得した北京五輪からは5年が立つ。それでも「陸上界のレジェンド」は進化を止めない。「走ることが好きだから、いとも簡単に変えられる。怖さもない」とつい最近、走りの一部を変えたという。「まだまだ未熟」と練習を重ね、まずは6月の日本選手権出場を目指す。