<陸上:日本学生陸上競技対抗選手権大会>◇最終日◇7日◇埼玉・熊谷スポーツ文化公園陸上競技場

 男子800メートル決勝で、アジア大会代表の日本記録保持者・川本奨(21=日大4年)が敗れる波乱があった。

 6月上旬から故障を抱えるようになり、夏場は治療を重視。本格的な練習再開は、今大会開幕の数日前だったという。5月の「セイコーゴールデングランプリ陸上2014東京」で、1分45秒75の日本記録をマークし、海外勢を抑え優勝。この日は1分51秒97で4着に沈んだ。今年の日本選手権覇者でもある川本は「回復具合は5割ぐらい。でも(故障は)言い訳にしたくない。アジア大会は何とか…。ランク2位なので、しっかりメダルは取りたい。でも焦る気持ちが強いです」と、偽らざる心境を吐露した。

 勝ったのは京大生の桜井大介(3年)。「(2年時の)去年は入賞、今年は表彰台、最終学年の来年に優勝する-という長期計画を立てていたんですが、運が良かった」と喜んだ。