来年1月の箱根駅伝で初優勝を狙う東海大の絶対エース村沢明伸(3年=長野・佐久長聖)が、東洋大の「山の神」柏原と直接対決する可能性が浮上した。28日に神奈川・湘南キャンパスで新体制会見を行い、今季から指揮する両角監督は、村沢を山登りの5区に起用する考えをほのめかした。「登りに対していい走りをするのは事実。5区は一番長く、最もタフ。ほかの選手との兼ね合い、他校の戦略を考え、どう生かすのが一番いいのか。可能性はゼロではない」と話した。

 東海大は出雲、全日本での優勝経験はあるが、箱根はタイトルがない。距離が23・4キロの最長区間となって以降、過去6年で区間1ケタは昨年のみ。チームにとって5区がアキレス腱(けん)。両角監督は「村沢にとって箱根はロンドンへの通過点」と信頼を寄せる。優勝候補・東洋大の出はなをくじく意味でも、5区・村沢は十分ありそうだ。