全国高校バスケットボール選手権大会(ウインター杯、東京体育館)に2年連続出場する男子の藤枝明誠は、24日の1回戦で正智深谷(埼玉)と対戦する。県大会決勝では、藤井佑亮(3年)と藤井祐真(2年)の2人で52得点を挙げる活躍。全国大会でも“W藤井”を軸に、昨年3回戦敗退の雪辱を果たし一気に上位を狙う。女子の常葉学園は初戦(2回戦)で強豪・金沢総合(神奈川)と対戦する。

 藤枝明誠が“W藤井”を軸に昨年の雪辱を果たす。昨年は初戦の2回戦で藤井佑が、3点シュート6本などチーム最多の35得点で、全国初勝利に導いた。一方、敗れはしたものの、藤井祐は3回戦で、1年生ながら得意のドライブを武器にチーム最多の20得点を挙げ、大舞台でも物おじしないプレーを見せた。藤井佑は「去年は気持ちで負けた。今年は3回戦勝ってベスト4以上に入りたい」。藤井祐も「1つでも多く勝ってメーンコートでやりたい」と早くも3回戦突破に照準を合わせる。

 2人は、毎朝6時半には学校の体育館に行き、200本以上のシュート練習を欠かさない。練習後も、「100本決めたら帰る」と自らを追い込み腕を磨いてきた。藤井佑は、1年生から3点シュートを武器にレギュラーに定着。藤井祐もドライブを武器に何でもこなせるオールラウンドプレーヤーだ。西塚建雄監督は「チームの中心人物。2人の調子が勝敗の鍵を握る」と絶対の信頼を置く。

 1、2回戦を突破すれば、昨年3回戦で敗れた福岡一とベスト8を懸けて戦う。藤井佑は「高校生活最後の大会。何が何でも勝ちにいく」。藤枝明誠が“W藤井”旋風で、全国の舞台でも大暴れする。【神谷亮磨】