<全国高校バスケット選抜優勝大会:福岡一106-75藤枝明誠>◇26日◇男子3回戦◇東京体育館

 藤枝明誠(静岡)が今年総体準Vの福岡一(福岡)に敗れた。第1クオーター(Q)から相手の速いパス回しに対応できず失点を重ね、攻めてはエースの藤井祐真(2年)が厳しくマークされ、得意の速攻も機能しなかった。2年連続で同じ相手に初のベスト8入りを阻止された。

 ベスト8の壁は高かった。藤井祐は「ブロックを気にしすぎて苦しまぎれに打っていた」と話すように、本来得意とする速攻ができず、外から打つしかなかった。第1Qから相手に連続4得点を許すなど序盤から主導権を握られ、31得点差をつけられて大敗。西塚建雄監督(59)は「シュートを打たされていた。予想していたゲームプランと違った」と唇をかんだ。

 シュート決定率でも相手の62・1%に対し、40・6%と下回り実力の差を見せつけられた。藤井祐は「すべてが後手後手だった。また一からやり直して上を目指します」と前を向いた。この悔しさを糧に、来年こそはベスト8の壁を打ち破る。