<世界選手権ロードレース>◇男子ロードレース◇262・2キロ◇27日◇スイス・メンドリシオ

 残り4キロ地点で先頭集団から抜け出したカデル・エバンス(オーストラリア)が、2位アレクサンドル・コロブネフ(ロシア)、3位ホアキン・ロドリゲス(スペイン)に27秒差をつける独走で初の世界チャンピオンに輝いた。タイムトライアルとのダブルタイトルを狙ったファビアン・カンチェラーラ(スイス)は終盤に強烈なアタックを見せたが、トップに30秒遅れの5位に終わった。4連覇を狙ったイタリアはダミアーノ・クネゴの8位が最高だった。

 日本選手では新城幸也(25=Bboxブイグテレコム)が、レース序盤から積極的に抜け出して10人の先頭集団で逃げ続けたが、ラスト50キロ付近で追走する後続集団に吸収され、残り2周でリタイアした。西谷泰治(28=愛三工業レーシング)も12周回あたりで集団から遅れリタイア。別府史之(26=スキル・シマノ)は、我慢してメーン集団で周回を重ね、ラスト2周回でトップから40秒前後で第3集団に入り上位を狙うが、ラスト1周で後続の集団に吸収され、5分20秒遅れの57位でゴール。日本選手で唯一の完走となった。