ツール・ド・フランスは今日19日からいよいよ最終週に入る。大会2度目の休息日となった18日、3年連続4度目の総合優勝を目指すアルベルト・コンタドール(28、スペイン=サクソバンク・サンガード)は、「これまで戦った中で一番厳しいツールだろう。第1ステージのタイムロスがなければ、いい順位にいて最後の個人タイムトライアルを迎えることができたのは事実だ」と、初日のつまずきを悔やんだ。

 コンタドールは第1ステージで落車に巻き込まれ1分20秒遅れの82位でゴール。その後も自身の落車で右膝を負傷。第15ステージを終わり、首位のトマ・ボクレール(フランス=ヨーロッパカー)とは4分、フランク・シュレク(ルクセンブルク=レパード・トレック)とは2分11秒、カデル・エバンス(オーストラリア=BMCレーシング)とは1分54秒、アンディ・シュレク(ルクセンブルク=レパード・トレック)とは1分45秒、イバン・バッソ(イタリア=リクイガス・キャノンデール)とは44秒の差を付けられている。今週のアルプスでは積極的に動かざるを得ない状況だ。

 コンタドールは「アルプスの登坂はピレネーとは違う。こう配はきついし、距離は長い。苦しむことになるだろうが、アタックしなければならないことは分かっている」と、逆転へ闘志を見せた。