初優勝を果たした藤田光里(20)にとっては、13年プロ合格の同期である松森彩夏(20)の存在も発奮材料になったようだ。

 松森は第1日に首位発進、「すごく意識はしました。プロテストからずっと仲良くやってきた。初日、2日目が終わって、今週は彩夏が勝つのかな、と応援はしていました。でも実際にコースに出ると悔しくて、途中の(順位)ボードで彩夏がトップにいると知って、私も頑張ろうと思いました」と振り返った。

 昨季から初優勝への期待が寄せられていた。昨季はそれが重圧になった。それが今年は「優勝、優勝と言われても、プロゴルファーだから当たり前だなと。自分に不安があるからプレッシャーになるのだと」と思えるようになった。そうした精神面の成長も、勝利を導いた。