<全国高校バスケット選抜優勝大会:福岡大大濠82-70宇都宮工>◇男子準々決勝◇27日◇東京体育館

 宇都宮工(栃木)の高校総体に続くベスト4は成らなかった。古豪・福岡大大濠(福岡)の前に予想外の大差(12点差)で敗れ去った。注目の203センチ、日本代表の橋本晃佑主将(3年)はチーム最多23得点を挙げたものの、4回投げた3点シュートは全て不発に終わった。

 「ゾーンディフェンスにしっかり対処できなかった。逆に相手に決められた」と橋本は敗戦の弁。相手の杉浦佑成(1年)をマークしていたが、ミドルショットにやられた。「パワーがあるので中でガツガツくると思ったが、誤算でした」とディフェンスもかみ合わなかった。

 高校3年間でU-16、U-18などを経験し、インサイドで力を発揮することの大切さを学んだ。「外国選手は、みんな身長も高いので体を当てにいかないと太刀打ちできない。今後は大学でしっかり体を作り、当たり負けしない選手になりたい」と将来を見据えた。そして、後輩に対し「自分たちを越してほしい」と夢を託した。

 ◆千村隆監督(55)の話

 「向こうのシュート力が勝ってた。そつなくやられたという感じ。きちっとマンツーマンでディフェンスし、最初のうちはまあまあ抑えていたが。力負けです」