柔道の「グランドスラム東京2011」(9~11日=東京体育館)に出場する男女日本代表が7日、東京・文京区の講道館で稽古を公開した。

 男子100キロ超級の鈴木桂治(31=国士舘大教)にとっては正念場の大会。たが、ひじの不調に追い打ちをかけるように、合宿中に「想定外」と言う足首のねんざも抱えてしまった。「骨には異常ありませんが、練習もそんなに力を出せない。3~4割ぐらいでしょう」と現状が苦しいことは認識している。

 そんな苦境に立つが「自分がどの方向に向かって進んでいるか、考えながら試合をしたい。結果重視。金メダルが(ロンドン五輪への)一番の近道だから」と気負う様子もなく言葉を選びながら冷静に話す姿に、期待も抱かせる。男子の篠原信一監督(38)も「気持ちで戦ってほしい。結果を求められるのではなく、自分で結果を求めるように」と奮起を促した。