<柔道:グランドスラム東京2011>◇2日目◇10日◇東京体育館◇女子57キロ級

 日本選手団の最年少選手として臨んだ女子57キロ級の山本杏(17=桐蔭学園高2年)が、大健闘の4強入りを果たした。52キロから階級を上げ、シニアの国際大会は初めて。「階級慣れしてなかった」と、選手の特徴などつかめずに戦ったが世界ランクで24位、5位、9位の外国勢を破りベスト4へ。準決勝は今年の世界女王・佐藤愛子(28=了徳寺学園職)に縦四方固めに抑え込まれ一本負けしたが、積極的に攻めた。「1戦目から一本(勝ち)を取り切れず、地力がまだ足りない」と涙をこぼした。それでも世界女王との対戦には「大きな財産になった。ロンドンの次の五輪に照準を合わせます」と5年後のリオを見据えた。