F1のトヨタが29日、東京都内で日本GP(10月4日決勝、三重・鈴鹿サーキット)直前会見を行い、とっておきのマシン「鈴鹿スペシャル」を用意したことを明かした。山科忠チーム代表は「今年は欧州ラウンドに入って調子が出なかったので、切り替えて日本GPを目標にしてきた。今年一番の自信作を投入できる」と話した。今季使用するエンジンのうち、テストで最も馬力の出た2台を日本GP用に温存しており、最新の空力部品なども、27日のシンガポールGPの2位で効果を確認した。今年のチームの集大成といえるマシンで戦える。

 本社の業績不振で、来季の参戦が不安視されるが、山科代表は「最前線の現場は勝つことに集中している」という。当日は本社の豊田章男社長も観戦予定。御前レースで結果を出すことで、来季参戦を確実にする。