フィギュアスケートの元世界女王で、1年間の休養を経て現役続行を表明した浅田真央選手(24=中京大)が、10月下旬に開幕するグランプリ(GP)シリーズにエントリーすることが13日、関係者の話で分かった。

 出場大会は、国際スケート連盟(ISU)が15日にスイスのジュネーブで開く会議で決まる。

 5月18日に競技復帰を表明した浅田選手は、すでに代名詞のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)や高難度の連続ジャンプを跳んでおり、5月下旬のイベントに出席した際に「技術が出来上がってきた実感がある」と手応えを口にしていた。佐藤信夫コーチは当初、目標に年末の全日本選手権を挙げていたが、こうした状態を見て出場可能と判断したとみられる。

 昨年までの規定では、浅田選手は「過去10年の世界選手権で6位以内の実績がある選手の復帰」に該当し、上限の2大会出場が認められる可能性がある。

 ことしのGPシリーズはスケートアメリカ(10月22~25日・ミルウォーキー)で開幕し、第6戦にNHK杯(11月27~29日・長野市ビッグハット)が組まれている。シリーズの上位6選手はファイナル(12月10~13日・バルセロナ)に進出する。

 浅田選手は4度のファイナル制覇を含む日本選手最多のGP14勝を挙げている。