役員改選期の日本オリンピック委員会(JOC)は23日、東京都内で評議員会を開き、新理事に2004年アテネ五輪陸上男子ハンマー投げ金メダリストの室伏広治(40=ミズノ)を選んだ。現役選手では異例の抜てき。新執行部は7月7日の理事会で決まり、竹田恒和会長(67)は9選が確実となっている。

 室伏は20年東京五輪・パラリンピック組織委員会でスポーツディレクターと理事を務めており、日本陸連の理事にも就任したばかり。「五輪は私の第二の父。お世話になったJOCとスポーツ界に対して恩返しできるよう頑張りたい。日本と世界のパイプ役として尽力できればと思う」と抱負を述べた。

 理事は30人で、新任は日本ゴルフ協会の村津敬介常務理事(66)、全日本野球協会の野端啓夫常務理事(65)らを合わせて6人となった。