巨額のコストに批判が集まる2020年東京五輪・パラリンピックのメーンスタジアム、新国立競技場(東京都新宿区)の建設で、事業主体の日本スポーツ振興センター(JSC)は9日、施工業者と初の契約を結んだ。

 スタンドなどの工事を請け負う大成建設に一部資材を発注したもので、契約額は32億9400万円。10月の着工に向け、準備が本格化する。

 JSCは7日に主要関係機関のトップらで構成される有識者会議を開き、総工費2520億円に膨らんだ最終的な建設計画の概要を示して了承された。総工費の内訳はスタンドなどが1570億円で、竹中工務店が請け負う予定の屋根が950億円とした。

 19年9月開幕のラグビー・ワールドカップ(W杯)日本大会に間に合わせるため、44カ月の工期で同年5月の完成を目指す。