女子では史上4人目の年間4大大会全制覇がついえた。歴史的快挙まで残り2勝と迫っていた世界1位のセリーナ・ウィリアムズ(33=米国)が同43位のビンチ(イタリア)に6-2、4-6、4-6の逆転で敗れる大波乱。昨年の全米から続いていた4大大会の連勝も33で止まった。

 4大大会無敵の女王が、ついに倒れた。セリーナは、コート上で叫び、わめき、自らを奮い立たせたが、最後は相手の思い切ったプレーに屈した。準決勝に残った選手を見れば、セリーナの優位は圧倒的だった。しかし、歴史的な快挙を逃し、「失望したか?」との問いに「そんな質問に答えるつもりはない」と、不快感をあらわにした。【吉松忠弘】