ラグビー日本代表のWTB山田章仁(30=パナソニック)が、海で毒を持つ魚に刺されて第2戦を欠場していたことを明かした。

 チームは26日、午前10時から1時間ほどの練習を行った。山田は、南アフリカ戦の翌日にリカバリーのためチーム全員で海に入った際「ウィーバー・フィッシュ」と呼ばれる魚に左足薬指を刺されたと話す。トゲが残らないよう軽く切開もした。縫うほどではなかったといい、「(患部は)テープで巻いてあった」と話した。

 山田によれば、「石で切ったような痛み」のあと、急激に痛みがひどくなって指が腫れ上がったという。靴を履けるようになったのは2日前で、それまでは左足はサンダルを履いて生活していた。「もう海は絶対入らない。人生でも、もう入らないかも。めちゃくちゃ痛かったしタイミングもあったから」と苦笑いで話した。

 初戦の大金星で、当日の夜から翌日は祝福メールがたくさん届いたという。「個人的にいただいた連絡には全部返しました。足の指は動かなかったけど手の指は動いたので」と冗談交じりに話した。小魚に刺された自身をラグビーにたとえ、「サイズは関係ないということですね」と周囲を笑わせた。

 今の状態は「81%まできた」と復調をアピール。来週からは全体練習にも参加したい考えを示した。