日本が決勝トーナメントの3位決定戦で韓国を破り、リオデジャネイロ・パラリンピックの出場権を獲得した。11大会連続12回目のパラリンピック出場となる。

 試合終了のブザーが鳴ると主将の藤本怜央(32)が大粒の涙を流し、土子大輔(35)と抱き合った。韓国は昨年の世界選手権、アジアパラリンピックで敗れた相手で、ほぼ互角の試合展開が予想された。

 序盤は接戦だったが、後半の第3クオーターから力強さをみせた。メンバー交代をほとんどしない韓国は主力5人の体力は次第に落ち、日本は頻繁にメンバー交代を行い、主力選手の体力を温存させた。エース藤本と香西宏昭(27)が計50得点をあげる大活躍を見せ、香西は「正直、ホッとしました。リオは20年の東京大会につながる大事な大会でもある。リオでも良い結果を出したい」と、既に1年後を見据えた。

 16日の準決勝は、昨年の世界選手権の覇者、オーストラリアと対戦し、41-70で完敗した。及川晋平ヘッドコーチは「昨日の負けでチームがさらに成長して強くなった。この勢いを止めず、リオで高いところに行きたい」と話した。

 同大会は12の国と地域が出場。上位3カ国がリオ大会への出場権を得られる。決勝はオーストラリアとイランが対戦する。

 この日の来場者数は約3600人で、報道陣は50社約120人と注目度の高さがうかがえた。