2年生エースが爆発した。女子は磐城第一が3-2で郡山女大付を破り、2年連続2度目の全国切符を手にした。2年生エース大久保麻衣がチーム最多の36得点を挙げ、フルセットの熱戦を制した。

 大久保が腕を振れば得点が決まる。「私、不器用なんで思いっきり腕を振ることだけを意識しました」と強烈なスパイクで相手ブロックをはじき飛ばした。2-2で迎えた最終セットでも得点を挙げ続け、終わってみれば36得点と大爆発。優勝に貢献した。

 エースを生かすシフトが的中した。大会前にフォーメーションを変更。3年生が守備をカバーし、大久保に攻撃を専念させるようにサポートした。菊池洋勝監督(62)は「サーブレシーブが弱い。ならば他がカバーして、攻撃をいかそうと。あれだけのアタックがあるし」と決断した。大久保は「今年はエースの自覚がある。去年はただいるだけだったけど、今年はプレーに思いをのせたい」と全国の舞台での活躍を誓った。