フェンシングの全日本選手権個人戦(12月23~26日、駒沢体育館)が、史上初めて車いすフェンシングの日本選手権と同時開催される見通しであることが27日、分かった。近くフェンシングと車いすフェンシングの両日本協会の理事会で正式決定される見込み。国内で五輪競技とパラリンピック競技の大会が一緒に行われるのは極めて異例。両競技のPRに加え、現在競技者が約10人という車いすフェンシングの普及の狙いもある。フェンシングでは、フランス、ポーランドなど欧州で大会同時開催の例があるという。

 関係者によれば今年5月、両協会が東京五輪に向け協力して強化を進めていくことが決定。日本フェンシング協会関係者は「管轄が同じスポーツ庁になったことでやりやすくなった面もあるが、それよりやらなきゃいけない。どちらの競技でも金メダルを目指してやっていく」と話している。