ソチ冬季五輪金メダリストの羽生結弦(ANA)が世界初の300点超えとなる合計322・40点で優勝し、史上初の3連覇が懸かるGPファイナルに進出した。

 ショートプログラム(SP)首位の羽生はフリーで3度の4回転ジャンプを成功させて1位となり、GP通算5勝目(ファイナルを含む)。

 SP2位で18歳の金博洋(中国)が266・43点で2位。無良崇人(洋菓子のヒロタ)が242・21点で3位に入り、田中刑事(倉敷芸術科学大)は234・90点で5位だった。

優勝した羽生(中央)は3位無良(右)、2位金と笑顔を見せる(撮影・山崎安昭)
優勝した羽生(中央)は3位無良(右)、2位金と笑顔を見せる(撮影・山崎安昭)

男子フリーの点数と順位


順位選手フリー点数合計
 1羽生結弦216・07322・40
 2金博洋170・79266・43
 3無良崇人153・92242・21
 4グラント・ホッホスタイン161・33235・63
 5田中刑事161・16234・90

羽生結弦

冒頭の4回転サルコーを成功。続く4回転トーループも成功する。勢いに乗る羽生は躍動感あるステップを刻む。後半の4回転トーループと3回転トーループのコンビネーションジャンプも決め、全てのジャンプを成功させる。演技後、笑顔でガッツポーズ。

演技を終えた羽生は歓声にガッツポーズで応える(撮影・山崎安昭)
演技を終えた羽生は歓声にガッツポーズで応える(撮影・山崎安昭)

無良崇人

冒頭の4回転を決めた。続く4回転のコンビネーションジャンプも決める。その後のジャンプも成功させていく。後半の3回転ルッツなどで着氷時にバランスを崩し、また3連続ジャンプが単独になってしまった

気迫の演技を見せる無良(撮影・山崎安昭)
気迫の演技を見せる無良(撮影・山崎安昭)

(滑走順)

1.ブレンダン・ケリー(オーストラリア)

2.エラッジ・バルデ(カナダ)

3.シャフィック・ベセイエ(フランス)

4.田中刑事(日本)

5.グラント・ホッホスタイン(米国)

6.リチャード・ドーンブッシュ(米国)

7.コンスタンティン・ミンショフ(ロシア)

8.ミハル・ブレジナ(チェコ)

9.マキシム・コフトン(ロシア)

10.無良崇人(日本)

11.金博洋(中国)

12.羽生結弦(日本)


男子ショートプログラムの順位と点数


順位選手SP点数
 1羽生結弦106・33
 2金 博洋 95・64
 3無良崇人 88・29
 4コフトゥン  82・27
 5ブレジナ   81・64