昨季の世界選手権を制したフェルナンデスが、地元の大声援に乗って底力を発揮した。自己ベストを大幅に更新し、初めて200点を超えたフリーを「自分自身の演技に集中できた」と振り返った。

 それでも、オーサー・コーチに指導を仰ぐ同門の羽生には大差をつけられた。「追いつくのが不可能な点差。最高の演技でも彼の背中が離れていった」とお手上げの様子で、羽生の存在を刺激に「自分もレベルを上げたい」とさらなる躍進を期した。