記念枠で出場した京都成章が、トンガ人留学生3人を擁する日本航空石川を攻略した。前半15分に高校日本代表候補のCTB本郷泰司主将(3年)が左足首を痛めて途中交代。思わぬアクシデントに見舞われたが、3点差に迫られた同25分にフランカー北條拓海(3年)がトライを記録。安心感を取り戻したフィフティーンは、そこから一方的な展開で試合を決めた。

 京都大会決勝では決勝で伏見工に5-7と惜敗。95回を記念して設けられた増枠分で、花園出場を決めた。湯浅泰正監督(51)は「(花園で)1戦1戦できる。駆け引きできる。それがただただうれしいです。感謝しかない」。本郷の交代後にチームをまとめたSO奥谷は「1回負けて(記念枠で)出るチームは4校しかない。負けた悔しさを糧にできるのはその4チームだけ。思いは強いです。目標は日本一ですが、京都の決勝でも油断があったと思う。目の前の相手だけを考えたいです」と謙虚に躍進を誓った。