初の4大大会で初勝利を挙げた世界ランク127位の大坂なおみ(18)が、2回戦でも同21位で第18シードのエリナ・スビトリナ(21=ウクライナ)を6-4、6-4のストレートで下す大金星を挙げた。

 第1セットの第2ゲームでいきなりブレークされる苦しい立ち上がりとなったが、第3、第5ゲームをブレークバックして追いつき、ラリー戦を圧倒して4ゲーム連取。第10ゲームでは2本のサービスエースを決めてジュースに持ち込み、5度目のジュースで連続してウイナーを決めて先取した。

 第2セットに入る前に腰を痛めたか、メディカルタイムアウトを取って控え室で治療したが、その影響もなく力強いストロークで長いラリー戦で優位に立ち、第5ゲームをブレークすると、最後は27本目のウイナーをフォアで決めて勝利をものにした。

 サービスエースは2本だったが、最速は時速193キロ。ウイナーは相手の17本に対して27本と圧倒した。

 3回戦では同16位で第14シードのビクトリア・アザレンカ(26=ベラルーシ)と対戦する。

 大坂は大阪市生まれで、父レオナルドさんはハイチ出身の米国人、母は日本人の環(たまき)さん。3歳でテニスを始め、4歳で米国に移住。日米の国籍を持ち、将来は「日本代表を選びたい」としているが、女子国別対抗戦フェド杯で日本代表としてプレーしていないため、リオデジャネイロ五輪の出場資格はない。