ラグビートップリーグのパナソニックに所属するSH内田啓介(23)が、世界最高峰リーグ「スーパーラグビー(SR)」のハイランダーズ(ニュージーランド)に練習生として参加することが29日、分かった。期間は2月中旬から約1カ月程度の予定。夏以降にヘッドコーチとして日本代表を率いるジェイミー・ジョセフ氏が率いるチームで、一足早くジョセフ流を体感することになった。

 筑波大出身で2年目の内田は、パナソニックでは、今季ハイランダーズと4季目の契約を交わしたSH田中史朗(31)の控えだが、19年W杯日本大会での活躍が期待される有望株だ。昨年9月のW杯イングランド大会ではバックアップメンバーに回るなど悔しい思いも経験して成長した。今季からSRに参戦する日本チーム「サンウルブズ」からもオファーはあったが、あえて厳しい環境を選んだ。

 パナソニックからはW杯の主力、フッカー堀江、WTB山田、プロップ稲垣らがサンウルブズでプレー。内田は、SRレベルズ(オーストラリア)でも2季プレーした経験を持つ堀江から「試合に出た方が成長できる」とサンウルブズでのプレーを勧められたが、悩んだ末に「よりハングリーなところに」と決断した。

 ハイランダーズの練習には内田のほか、慶大出身で2年目のWTB児玉健太郎(24)、大東大出身の新人でトンガ出身のNO8テビタ・ツポウ(24)も参加する。