ショートプログラム(SP)2位の宇野昌磨(18=中京大中京高)が、ジャンプのミスが相次ぎ176・82点にとどまり、合計269・81点の4位で表彰台を逃した。

 優勝は、フリーで203・99点をマークし、SP5位から巻き返したパトリック・チャン(カナダ)。羽生結弦、ハビエル・フェルナンデスに続く史上3人目の200点超えを達成した。2位には、史上初となるフリー4回転4度を成功させた金博洋(中国)が入るなど、ハイレベルな戦いとなった。

 無良崇人(25=洋菓子のヒロタ)は5位、田中刑事(21=倉敷芸術科学大)は6位だった。

<上位成績>


順位選手得点(SP)(F)
パトリック・チャン(カナダ)290.21(5)(1)
金博洋(中国)289.83(1)(2)
閻涵(中国)271.55(3)(3)
宇野昌磨(日本)269.81(2)(5)
無良崇人(日本)268.43(4)(4)
田中刑事(日本)222.70(7)(7)

宇野の話

 4回転ジャンプは、最後までいったりきたりだった。それ以外はSPよりも満足はできた。いいところも悪いところも出たけど、前回(5位)よりはよかった。

男子フリーの演技を終え、悔しそうな表情の宇野昌磨(共同)
男子フリーの演技を終え、悔しそうな表情の宇野昌磨(共同)

無良の話

 トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)以外は、いい形でやり終えることができた。ここで満足するのではなく、もう一段高い点数を望んでいきたい。

男子フリーで演技する無良崇人(共同)
男子フリーで演技する無良崇人(共同)

田中の話

 4回転サルコーとトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)の失敗は悔しい。どんな状態でもやり通す力がなかった。来季は4大陸でも戦っていけるくらいにレベルアップしたい。

男子フリーで演技する田中刑事(共同)
男子フリーで演技する田中刑事(共同)

滑走順

<第1グループ>

1=曹志禕(台湾)107.30

2=リー・ハリー・ホウシェン(香港)68.41

3=ケビン・レイノルズ(カナダ)143.73

4=レスリー・イプ(香港)97.48

5=ブレンダン・ケリー(オーストラリア)116.43

 

<第2グループ>

6=ロス・マイナー(米国)132.85

7=リアム・フィルス(カナダ)132.21

8=アンドリュー・ドッズ(オーストラリア)99.59

9=デニス・マルガリク(アルゼンチン)119.94

10=ピョン・セジョン(韓国)117.85

11=ジュリアン・ジー・ジェイ・イー(マレーシア)130.62


<第3グループ>

12=マイケル・クリスチャン・マルティネス(フィリピン)142.44

13=田中刑事(日本)147.88

14=マックス・アーロン(米国)151.46

15=イ・ジュンヒョン(韓国)113.57

16=キム・ジンソ(韓国)136.30

17=宋楠(中国)128.77


<第4グループ>

18=グラント・ホッホスタイン(米国)140.55

19=宇野昌磨(日本)176.82

20=閻涵(中国)181.98

21=無良崇人(日本)179.35

22=金博洋(中国)191.38

23=パトリック・チャン(カナダ)203.99

優勝しメダルを掲げるパトリック・チャン(中央)、左は2位の金博洋、右は3位のエンカン(AP)
優勝しメダルを掲げるパトリック・チャン(中央)、左は2位の金博洋、右は3位のエンカン(AP)

<4大陸選手権> 国際スケート連盟が主催する98~99年シーズンに創設された米、オセアニア、アジア、アフリカの4大陸の選手による大会。日本は過去、男子シングルで6度の優勝を誇る。