羽生結弦(21=ANA)が自身の持つSP歴代最高点110・95点に迫る110・56点で首位発進した。

 2度の4回転を含むジャンプをすべて成功させ、気迫みなぎるステップで会場を魅了。演技を終えると「おっしゃー。みたか」と叫んだ。

 昨年12月のグランプリ(GP)ファイナルで3連覇と歴代最高点越えを達成し、プレッシャーを感じながら迎えた大会。さらに昼間の公式練習では、他の選手とぶつかりそうになるアクシデントもあり「ぐちゃぐちゃの精神状態」だった。「五輪、(GP)ファイナル、全日本選手権、今までの試合とは、心境が違った。その中でいい演技ができたのはうれしい」と達成感にあふれていた。