バドミントン男子の桃田賢斗選手らの賭博問題を受け、馳浩文部科学相は13日、東京都渋谷区の岸記念体育会館に事務局を置く日本バドミントン協会と日本オリンピック委員会(JOC)を急きょ訪問した。会談内容の詳細は明かさず「今後について意見交換した」と説明した。

 関係者によると、事前の日程調整なしに、文科相が競技団体の事務局を訪問するのは異例。馳氏は「日本のスポーツ界にとって重大な局面にある」との考えを示し、「直接テーブルを挟んで、意見交換するのは大切だ」と強調した。

 バドミントン協会の銭谷欽治専務理事は馳文科相に謝罪したことを明らかにした。再発防止策を協議したというJOCの竹田恒和会長は、これまでは各競技のトップ選手を集めて注意喚起できる機会が五輪などに限られていたとして「われわれが直接話す場をつくっていきたい」と述べた。