ノルディックスキー・ジャンプ男子の雪印メグミルクが18日、札幌市内で行われた16~17年シーズン初の合宿を公開した。

 若手のみの予定だったが、エースで新主将の伊東大貴(30)ら世界を転戦するベテラン組も参加し、予定より早くチームが始動した。約1時間半、体幹やフットサルで汗を流した後、伊東は「自分のこともしっかりやるが、年齢でもキャリアでも自分の方がある。良いチーム作りを心がけたい」と気を引き締めた。

 今春から178センチの長身ジャンパー、佐藤慧一(18)がチームに新加入した。名門チームに名を連ね初の練習。しかも、知らされていないベテラン組の練習参加に「朝来てびっくりした。メンバー全員が尊敬できる先輩なので緊張した。自分も早くそうなれるように頑張りたい」と決意した。

 16~17シーズンは、18年平昌五輪の前哨戦、世界選手権(来年2月、フィンランド)が行われる。練習を見守った98年長野五輪団体金メダリストの原田雅彦監督は「どの選手も積極的で着々と近づく平昌五輪に向け、盛り上がってきている。リオ五輪イヤーだし、五輪という言葉が脳に刺激を与え積極性が生まれている」と頼もしそうだった。