フェンシングのリオデジャネイロ五輪代表選手の記者会見が20日、都内で行われ、4大会連続出場の男子フルーレ北京五輪銀メダルの太田雄貴(30=森永製菓)は最後の五輪の目標に「金メダル」を掲げた。フルーレ、エペ、サーブルの男女6人が出場権を獲得し、海外遠征中の見延和靖(28)を除く5人が出席した。

 太田 ロンドン五輪後に1度、剣を置きました。未練もなくやめましたが、五輪招致活動で違う価値観に触れ、もっと強くなれると思い復帰をお願いした。今回は金メダルを取る、その思いだけです。僕のミッションはそこだけです。

 北京五輪の個人で銀メダル、ロンドン五輪は団体で銀メダル、そして昨年の世界選手権(モスクワ)で日本人初の優勝を果たし、残すタイトルは五輪での金メダルのみとなった。本来なら団体での頂点を目指すはずが、団体での出場は逃した。

 太田は「一生懸命のアテネ、個人で狙った北京、団体のロンドン。今回は、男子フルーレ、仲間のために1つでも上を目指す。人のために戦うリオです」と、短い言葉に決意を込めた。【井上真】