全日本スキー連盟(SAJ)は27日、都内で臨時理事会を開き、昨年12月の米コロラド州遠征で大麻を使用していた未成年のスノーボード男子スロープスタイルで強化指定を受けている2選手に対し、競技者登録の無期限停止などの処分を決め、発表した。

 SAJから報告を受けたスポーツ庁の鈴木大地長官は未成年選手の不祥事に「教育に軸を置いている指導者がいない。勝利や普及だけを考えるのではなく、教育的な配慮も必要」と厳しい表情で話した。バドミントンのトップ選手による違法カジノ店での賭博行為に続く不祥事に日本オリンピック委員会(JOC)の橋本聖子強化本部長は「行ってきた教育がしっかり下におりていなかった」と謝罪した。今後、スマートフォン携帯アプリを通じ、JOC強化選手全員に教育プログラムを受けさせる案も明かした。