逆転での代表入りを狙った七戸龍(27=九州電力)は準決勝で敗退した。

 世界選手権連続銀メダルの七戸は、初優勝で五輪代表入りを狙っていただけに「悔しいけど…」と言って「悔しいです」と続けた。代表争いでリードを許す原沢に勝って逆転するつもりだったが、決勝を前に敗退。「原沢に勝つためにやってきたのに…」と話した。

 13年に世界選手権代表になって以来、12年ロンドン五輪でメダルを逃した重量級を引っ張った。井上監督にも「重量級再建は、七戸の力があってこそ」と感謝された。12年に90キロ級の加藤博剛に優勝をさらわれた大会で、今回は100キロ超級の代表経験者が上位にズラリ。「重量級全体がレベルアップしている」と胸を張った七戸だが「その中で1番手に居続けたかった」と本音ももらした。