ラグビー日本代表と、スーパーラグビー(SR)のサンウルブズが3日、都内で初めての合同練習を行った。

 午後1時すぎから約2時間、FWとBKに分かれての練習や実戦形式での練習などを行った。互いに7日に試合を控えるため実戦練習では膝元に入るタックルは禁止されたが、ほぼフルコンタクトでのぶつかり合いの中ではしばしば低いタックルが見られる場面も。サンウルブズのフッカー木津武士(27=神戸製鋼)は「試合前というのもあって難しいですが、(低く入らないと)止められないですから」と、苦笑いで熱の入った練習を振り返った。

 FWの練習では両チームがスクラムで体をぶつけ合った。指導にあたったサンウルブズのハメット・ヘッドコーチ(HC、43)は、陸上のハンマー投げから転向してまだ約2年の日本代表プロップ知念雄(25=東芝)に注目。「まだ代表経験が少ないので今すぐとはいかないが、能力は高い。有望だ」と話した。練習後、知念は「スクラムはまだまだ低く組まないと。一緒に練習することで自分がなにをすればいいかがわかる。できるならどんどんやりたい」と意欲的に話した。

 以前から日本代表の中竹竜二HC代行が希望しており、前節に試合がなく体をぶつけ合う相手を探していたハメットHCが快諾した。ただ今後の合同練習については中竹HC代行が「(両チームの日程的に)厳しいでしょう」と話すように、今季はこれが最初で最後となる可能性が高い。中竹HC代行は「考え方や戦術などお互いを知ることは絶対に必要。一貫した連係ができれば、日本ラグビーにとっていいこと。いい意味での課題だ」と続けた。またハメットHCも「いい関係を作って強化につなげる、日本ラグビーを強くするためのいい機会だ」。2019年W杯日本大会に向け、今後より連係を強めていくことが望まれる。