リオデジャネイロ五輪選考会を兼ねる体操のNHK杯が4日、東京・代々木第一体育館で開幕する。すでに内村航平(27=コナミスポーツ)が代表に決まっている男子(5日)は、先月の全日本選手権決勝との合計点で内村を除く個人総合最上位者が代表に決定。残り3人は6月4、5日の全日本種目別選手権後にチーム貢献度を見て決まる。

 全日本で内村に次ぐ2位となった白井健三(19=日体大)は「五輪に行くのが目標なので、どの枠であってもいい。練習は積めているので、自信をもって臨みたい」。持ち点差0・3で白井を追う加藤凌平(22=コナミスポーツ)は「個人総合で代表入りしたい。ミスなく演技ができれば、2番に入れる」と、逆転での五輪キップ獲得に意欲をみせた。

 女子(4日)は全日本選手権決勝との合計で上位3人が代表候補に決定。種目別で4人を選出し、計7人の候補から直前に5人に絞る。全日本に初優勝して代表争いをリードする村上茉愛(19=日体大)が「全日本に続いて(NHK杯も)優勝して、五輪代表になりたい」と言えば、0・1点差で追う寺本明日香(20=中京大)は「優勝を狙える位置にいると思う。自信を持って、笑顔で、楽しく演技したい」と話していた。