夫婦で金メダル獲得だ!! 08年北京パラリンピック5位の広瀬悠(はるか、36=伊藤忠丸紅鉄鋼)が男子90キロ級で優勝し、リオ大会の日本代表に内定した。

 女子57キロ級の妻広瀬順子(25=同社)も優勝し、夫婦そろってリオへの切符を獲得した。

 最終の20試合目で順子が半谷静香(27=エイベックス)をけさ固めで押さえ込み優勝を決めた。握手で順子を迎えた悠は「2人とも勝てたのは練習のおかげ。リオでは夫婦で金メダルを取れるようふんどしを締め直します」と、気を引き締めた。

 2人は昨年10月に同社へ入社し、同12月に結婚した。地元の愛媛県松山市を拠点に練習も夫婦二人三脚で行っている。これまで100キロ級で出場していた悠は、半年で15キロ減量に成功した。順子も「炭水化物抜きダイエット」などに付き合った。「1人なら絶対にサボって減量できなかった。2人だからできた。感謝しています。今は、早く大好きなすしが食べたいです」。悠は満面の笑みで話した。

 2人ともインターハイの出場経験がある。悠は8歳で柔道を始め、強豪宇和島東高(愛媛)時代に出場。順子は少女漫画「あわせて1本!」に憧れ、小5で柔道を始め、西京高(山口)で出場した。悠は「目の障がいをもったのも同じぐらいの時期で、不思議ですが共通点が多いんです。まさか、一緒にパラリンピックまで出場できるとは本当にびっくりです」と、驚きを隠せない様子で語った。

 ほか、男子60キロ級は広瀬誠、同66キロ級は藤本聰、同73キロ級は北薗新光、同100キロ超級は正木健人、女子63キロ級は米田真由美がリオ大会の日本代表に内定した。