競泳のリオデジャネイロ五輪金メダル候補の萩野公介(21=東洋大)と星奈津美(25=ミズノ)が25日、欧州長期合宿に出発した。

 現地では欧州GPなど3戦を転戦後、スペイン・グラナダの高地合宿に入る。その後、7月のフランスオープンに出場。再び高地合宿に戻り、その後は帰国せずにそのままリオデジャネイロに入る。

 萩野と星はロンドン五輪で銅メダルを獲得した。リオでは、萩野が400メートル個人メドレーで、星が200メートルバタフライで、ともに金メダルを狙う。萩野は昨夏に右肘骨折、星も1年半前にバセドウ病の手術を受けた。困難を乗り越えながら、最後の2カ月半の長期合宿に臨む。

 リオに向けた濃密な合宿に備え、萩野は前夜に大好きなラーメンを食べ、星は焼き肉で英気を養った。萩野が「やってやるとの気持ちが強い」と言えば、星も「やり切って、満足して帰ってきたい」と意気込んだ。次、日本に戻るときは五輪が閉幕している。平井伯昌コーチ(52)は「死に物狂いでやる。必ず金メダルを取って帰ってくる」と力強く誓った。