2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長は1日、東京都知事選で当選した小池百合子氏に「(五輪開催は)国際的にも約束したこと。開催地の知事は誰であれ、一生懸命やってほしい」と要望した。良好な関係を築けるかは「小池さん次第」とも述べた。滞在先のリオデジャネイロで報道陣の取材に応じた。

 組織委は都と国と役割分担の見直し作業を進め、会場整備では都の負担が増える方向で調整してきたが、小池氏は都負担を「できる限り少なくしたい」との考えを示している。森会長は招致段階での都や招致委員会の見通しの甘さから開催費が膨らんだ経緯などを「一遍よく見てほしい」と求め、「開催地は東京なんだからしっかりやってもらいたい」と強調した。

 円滑な大会準備には、小池氏が選挙戦で対決姿勢を示した都議会との関係修復も課題となる。森会長は「(選挙が)終わったらノーサイド。知事が都議会との摩擦をあおるのではなく、賢明に話し合っていくことが大事だ」と述べた。