リオデジャネイロ五輪銅メダルで、世界7位の錦織圭(26=日清食品)が逆転で2年ぶりの16強入りを決めた。

 同42位のニコラ・マユ(34=フランス)を4-6、6-1、6-2、6-2の4セットで下し、「第1セットは苦戦したが、どんどん調子が上がっていった」と最後はガッツポーズで締めくくった。

 第1サーブの確率が50%を切り、マユのバックのスライスと、直線的なスピードのあるストロークにも押された。第5ゲームで自分のサービスゲームを落とし、4-6で奪われた。しかし、第2セットの第4ゲームで、この日初めてマユのサービスゲームを破ると「ストローク戦も増えて、リズムもつかんできた」と、一気に波に乗った。1オールから6ゲームを連取。そのまま最後まで押し切った。

 2回戦で、「半分見えなかった」と目薬を差した目も、まるで何もなかったように「大丈夫です」。次戦は、1回戦で、1試合としては大会最多61本のサービスエースを放った身長210センチの巨人カロビッチ(クロアチア)と対戦する。対戦成績は、錦織の1勝2敗。