早大と法大が4連勝を飾った。ともに3連敗の相手だったが、関東連覇を狙う早大は明大に快勝も、法大は日体大に苦戦となった。

 早大は開始のキックオフで、1年WRブレナンが91ヤードリターンTDで先制して勢いづいた。QB坂梨からWR鈴木隆へのパス、RB須貝の独走ラン、北條のパワーランで4連続TDと圧倒して折り返し。後半も須貝の2本目の独走など4TDを加え、反撃を1TDに抑えて52-7で勝利した。

 この2試合はタイブレークに1点差勝利から、一転して快勝となった。浜部監督も「厳しい試合になると思っていたので予想外」と苦笑いしながら「先手をとれたのが大きかった。攻撃もよく、不安だった守備もよくやった」と安堵(あんど)した。次節は30日に慶大との全勝対決。春の対校戦では勝利したが「RBの李はまた成長している。彼をいかに止められるか」と気を引き締めた。

 法大はあっさり先制TDパスを許した。すぐに得意のスペシャルプレーのリバースでTDして追いつき、FGで勝ち越し。後半もTDランを加えたが、その後はリズムに乗れずにFG止まり。終盤にTDパスもを返されて、20-14での逃げ切りだった。

 改革を進める安田新監督だが「しょっぱい試合。日体大は強かった」とこちらも苦笑いだった。それでも開幕直前の就任から無敗を守り、次節の29日に前日初黒星となった日大と伝統の一戦となる。「日大が負け、第4Qはしっかり戦おうと言っていた。だいぶなじんできたし、いい手応えはある」と、ライバル撃破でV奪回へ弾みをつけるつもりだ。