驚異のジャンパー、ネイサン・チェン(17=米国)が、シニアグランプリ(GP)デビュー戦で、史上初めて4回転ルッツ、4回転フリップを同時に成功。92・85点で2位と好発進した。

 最初の4回転ルッツ-3回転トーループの連続ジャンプでは19・47点、続く4回転フリップでは12・56点と2つのジャンプ要素で30点以上を稼いだ。惜しくも後半のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)が2回転になってしまったが「うれしい気持ちの方がある」と笑顔で喜んだ。

 10月のフィンランディア杯はフリーで3種類5本の4回転ジャンプに挑戦したが、今回のフリーは「今のところ4本」の予定だ。

 昨季のジュニアGPファイナル王者で、今年シニアデビューした伸び盛りの17歳。次戦のGP、NHK杯(25日開幕、札幌)で世界最高得点保持者の羽生結弦(21=ANA)と当たるのを「一緒に戦えるのが楽しみ」と心待ちにしている。