ラグビーの17年女子W杯のアジア・オセアニア予選は13日、香港で行われ、日本は初戦でフィジーに55-0で快勝し、4大会ぶり4度目の出場を決めた。予選は日本、香港、フィジーの3カ国・地域が争い、上位2チームが本大会への出場権を獲得。9日に香港に敗れていたフィジーは2連敗で敗退が決まり、香港の出場も決まった。女子W杯は91年に初開催され、第8回大会は来年8月にアイルランドと、英国の一部である北アイルランドで行われる。日本は過去3度本大会に出場し、計2勝にとどまっている。

 日本は体格で一回り大きなフィジーに対し、スピードあふれる攻撃で大量8トライを挙げた。防御でも低いタックルを浴びせて無失点。完勝で本大会出場を決めると選手は笑顔で抱き合った。

 PGで先制後の前半10分ごろには左サイドから素早く展開し、18歳のFB清水(日体大)が右隅にトライ。主導権を握り、21-0で折り返した。後半も日本の運動量は衰えず、点差を広げた。斎藤主将は「前半からジャパンのスタイルを出せず苦戦してしまった。後半は自分たちの掲げる走り勝つラグビーができた」と喜んだ。

 女子は競技人口が少なく、代表強化もここ数年は7人制が中心。ただ、今回のメンバーには桑井、竹内(ともにアルカス熊谷)らリオ五輪組をはじめ代表合宿に参加していた選手が多く含まれ、7人制での成長が15人制代表のチーム力底上げにつながった。