岩手のりんごが初戦で涙をのんだ。小学6年生対決となった試合で小林りんご(岩手・宮古Jr.)が小野立夢(埼玉・日進ジュニア)に2-3で敗戦。

 身長145センチの小柄な体から持ち味のカットを繰り出し、第2セットは4-9から7連続得点で逆転するなど見せ場を作ったが、及ばなかった。「すごい強かったです。すごい緊張したけど、ちゃんとできたので良かった」と振り返った。

 母みちるさん(49)の影響で3歳からラケットをにぎり、1年生からカットマンとなった。2000年の全日本マスターズの30代女子の部で優勝したみちるさんは「自分がカットマンなので。見せるとすぐ出来た」と自らが実演し、極意を伝授。りんごの名前の由来はみちるさんがひらがなで3文字で、りんごの父が青森出身だったことから決まったという。みちるさんは「いい実り方をしてきている」と成長に目を細める。

 小学校卒業後は大阪の強豪・四天王寺中に進学予定。りんごは「寮生活は楽しみな部分が多い。できるだけがんばっていきたい」と話せば、みちるさんは「田舎だと練習環境が良くない。送り出すしかない。りんごは外に行っても大丈夫」と中学での成長に期待を込めた。