20年東京五輪正式種目に追加された空手の日本代表が31日、プレミアリーグ第1戦となるパリ大会から羽田空港着の航空機で帰国した。

 男子個人形の喜友名諒(26=劉衛流龍鳳会)は貫禄の金メダル。世界選手権2連覇中の王者は「全体的に落ち着いて試合に臨めた」と話した。

 決勝では劉衛流で最高レベルの形という「アーナンダイ」を試合では初めて披露。外国人選手も挑戦している形だが、劉衛流の世界的指導者である佐久本嗣男氏から直々に指導を受けているだけに「直接、指導を受けているので、一味違うものを見せたかった」と振り返った。ただ形の完成度には満足しておらず「他の形は試合でも練習のようにできましたが、(アーナンダイは)初めてで思ったようにできなかった。経験を重ねて、自分のものにしたい」と話した。

 日本勢は喜友名の他にも、組手男子84キロ級の荒賀龍太郎(荒賀道場)、女子組手68キロ超級の川村菜摘(帝京大)、女子組手50キロ級の宮原美穂(帝京大)、女子個人形の大野ひかる(大分市消防局)と5つの金メダルを獲得した。