世界ジュニア選手権(3月15日開幕、台北)に出場する島田高志郎(15=岡山・就実中)はフリーで116・06点にとどまり、合計181・12点で3位に終わり初優勝を逃した。ショートプログラム(SP)首位スタートで、フリーでは冒頭でトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)に挑戦。転倒しての失敗が響き、優勝した木科雄登(15=岡山・金光学園中)に1・23点差をつけられた。

 昨年12月の全日本選手権前に痛めた腰が気になる中で、トリプルアクセルに挑んだ。「迷った。でも、氷上に上がった瞬間にやるしかないと思った。やった方がこれからのためになるので、すごく悔しいけれど納得しています」。攻めた姿勢に後悔はなく、世界ジュニアでも調子次第でトリプルアクセルの導入を考える。

 合計182・35点で初優勝を決めた木科は「ミスがあって悔しかったけれど、優勝できたのが予想外。本当にうれしいです」と涙。今季からジュニアで戦う壺井達也(14=愛知・竜海中)はSP3位から巻き返して合計181・61点の2位に入り「もっとジャンプを1つ1つ丁寧にやっていれば(首位との)0・7点を埋められたと思う。0・1点に今後はこだわってやっていきたい」と成長を誓った。