日本代表での立ち位置を変える。Bリーグ1部(B1)の秋田ノーザンハピネッツは今日22日、敵地で千葉ジェッツと対戦。安藤誓哉(24)は打倒富樫勇樹(23)に燃えている。19日の横浜戦に連勝後、千葉戦は代表のポイントガード(PG)対決と問われると目がぎらついた。「代表でアドバンテージをとれるプレーを見せないと」と決意を口にした。

 悔しさが変化をもたらした。10、11日の日本対イラン戦で富樫は51分58秒の出場に対し、安藤は0秒。ベンチを温めるしかなかった。だが「2試合見て感じたことが多かった。いて良かった」と気づきがあった。「パスとか、PGが起点でやらないと。あとは1回のピック&ロールでどれだけスコアに結びつけられるか」。富樫の技術を目にし、周りを生かす意識が強まった。19日の横浜戦では8アシストを記録。「ほんの少し力を抜いて、周りが見えてくる感覚をつかんだ」。

 代表では3番手PGの扱いだが「ゴール下に持って行くとか、代表のフォーメーションに味付けはできる」と自信はある。1番手の富樫を直接対決で破れば、周囲の評価は変わる。「守備とリバウンドはいつも通りやりたい。次に1勝できたら(チームも)変わる」。チームと自らの浮上をかけて、勝つ。【島根純】